期待に応えながら自由に仕事を楽しめるお会計チームの文化

はじめに

こんにちは!ソフトウェアエンジニアのyamakazuです。

普段はお会計チームで開発課題をなんとかする役で立ち回っています。

10月から下期が始まったことで、社内で「開発イシュー」と呼ぶ実装課題の大枠が定まり、チームのギアも徐々に上がってきました。

対して9月は上期を振り返るシーンが多くあり、お会計チームは総じて良い成果を残せた期だったなと振り返っています。

体感値での手応えもそうですが、計測数値にも表れていて、チームがQA Processをパスしてリリースしたプロダクトへの変更の数はチーム比較で見ると1番多かったです。

(2023上期にQA Processをパスした数)

色々な前提条件や状況があるので、一概にこの数字の妥当性を比較評価できるものではないとは理解しているものの、それでも自分たちがそれなりの成果を残したことは証明できると思っています。

この生み出した変化幅は何を起因としているのか?を考えてみると、それはチーム文化が一番大きい様に思えました。

チーム文化は多様な変数で生み出されるため、再現性は低いかもしれません。それでも今の時点でお会計チームに生まれている文化を今回は紹介してみようと思います。

チーム文化に関心のある方の参考になれば嬉しいです。

背中を合わせる

お会計チームにある一番強い文化は「背中を合わせる」です。

チームのイシューに集中すること、界隈でよく見る言葉で言い換えると「コトに向かう」を考え方の前提に置いた上で、みな背中を合わせて仕事しています。

メンバー構成は Software Engineer 3 + QA/SET 1 + Test Engineer 1 + Product Manager 1のオーソドックスで、バランスの取れたフォーメーション。(カタカナ多い…)

エンジニアは1人1サブドメイン (決済, ポイント, 売上, 会員情報) に強いオーナーシップを発揮するポジションを取っており、オーナーでなくとも部分的に知識を有していたり、領域を2人が持てる様な状態を意図的に作り出して、双方にフィードバック可能な状態を作っています。例えば、決済と売上, ポイントと決済, ポイントと会員情報の様な感じ。

これをとある界隈の言葉を借りて類推すると "初期配置と二次配置を決めておく" です。

(他チームの他職種であるメンバーとも密にコミュニケーションを取る)

職種や立場に関係なく、皆プロ意識を高く持って仕事をしているので、イシュー解決に奔走している時には過度な介入はしません。

だからといって「サポートしないのか」というとそんなことはなく。推進方針の相談やレビュー依頼、定常業務のローテーションなどを適宜相談して調整し合うことで、最終的にチームイシューが解かれやすい状況をメンバーの関係性で意図的に作り出す様な立ち回りをしています。

具体的には、Aさんが今重要な局面に入っているなら、問い合わせやアラート対応は一時的にBさんが受け持つ。Cさんが過度にイシューを持つ状況になりつつあるなら、Dさんが介入して量を減らしにかかるなど。

チームで「コトに向かう」ために互いに助け合いながら立ち振る舞い、最終成果をみんなで分け合う。決して独りよがりではなく、相互に信頼し合いながら、個々の可能性を信じながら目の前の課題を全力で解く。

チームに起きている現象を表すのには「背中を合わせる」が言葉として最適でした。

理想からの逆算

2つ目にあるのが「理想からの逆算」です。

会社のValueとしてThink 10xという哲学があります。この哲学に沿う形で、お会計チームでも常に「理想は何だっけ?」という問いを考え続けて業務を進めています。

(BizDevとPdMとコラボレートしながら理想を追求する)

お会計チームの理想は「安全で容易に影響力の大きな成果を出し続けられる状態の実現」です。

これはあくまで自分の意見ですが、おそらく他のメンバーも同意してくれるのではないかと思っています。

金銭や個人情報が関係するドメインである以上、安全性は外せないのと、開発と品質保証の負荷が他ドメインよりも高くなってしまうのは避けられません。

だからこそ、構造的に、あるいは仕組みとして成果の安全性を容易に担保できる状況を作ることにこだわりながら、つまりは理想から逆算して考えながら、日々の業務を組み立てて成果を作っています。

具体的にこれが現象として表れているのはリファクタリングです。

自分たちは積極的にリファクタリングを行って成果を出してきました。

リファクタリングは短期で見ると遠回りしているようにも見えます。しかし、仮に20時間を先行投下することで将来定常的に月5時間かかる業務を1時間で済ませられるようになる場合、およそ5ヶ月で投資回収が見込めます。

すごく単純化した計算例ですが、意味のある先行投資であることが仮説立てられ時点で、自分たちは躊躇せずにそこに時間を投下して成果を獲得してきました。

時には理想を諦める意思決定をすることもありますが、積極的に先行投資に向かう姿勢を持ち、中期での成功を掴む姿勢がお会計チームにはあります。

責任と自由

お会計チームには「責任と自由」があります。

ここでの「責任」とは、事業本部や機能本部からの要求に応えることで、「自由」とは自分たちの願望の実現です。

チームが半期で取り組む開発イシューのおおよそ7割はトップダウンで決まります。

(2023下期のお会計チームイシュー)

「事業目線ではここまで行きたい」「機能本部としてはこの問題だけは必ず解決したい」といった要求が練り上げられたイシューが2~5個のリストに挙げられ、その内自分たちの目線で見てもこれは解決したいと思えるイシューを1~3に絞って必ず達成するようにコミットします。

イシュー自体はBizDev, PdM, EMのメンバーが緻密に練り上げて選び抜いたものであるため、納得感があり、認識や理解の齟齬は起きづらいです。2023下期はすんなり決まりました。

もちろん順序や詳細の部分ではチームの立場でフィードバックをするシーンはあります。

それでも大枠は事業本部や経営の意思を信じて、これまた「背中を合わせる」気概で素直に受け入れ、自分たちは最善のHowを考え抜いて期待に応える開発をします。それがプロフェショナルとしての振る舞いだと、チーム内では暗黙的ですが、そう合意が取れているように思います。

残りの3割は遊びとしての自由です。これは責任を果たし切った上で、自分たちが得ている余白とも言えます。

“3割は何に使っても良い” という考えでいます。

仕事を好きなタイミングで休んで良いし、創作活動に使っても良い。より高いパフォーマンスを発揮できるように仕事環境を整えるでも良い。

責任を果たしていれば何も縛るものはありません。ちなみに、この文章も自由な時間で書いてます。

期待される責任にきちんと応えながら、”自由に働く” を目指すチームでありたいです。

最後に

お会計チームに生まれている現象から類推できる文化を紹介してきました。

“お会計”という言葉から、お堅いイメージを持たれることが多いです。

言葉からの推論の通り、実際の仕事もほぼイメージ通りお堅いものが多いのですが、それに向き合うチームはここで挙げた特徴を備えた文化を形成して日々成果を作っています。

どうでしたか? 「堅い」とは真逆の「自由」といった考えを持っていて、意外な印象を持たれたかもしれません。

お会計チームは、外からの期待に誠実に応えながら自由に仕事を楽しめるチームこそが良いと考え、日々プロフェッショナルな意識を持つメンバーが働いています。

チームのイメージをここまでの内容で掴んでいただけたら嬉しいです。

上期のペースを維持して、下期も大きな成果を残せるように頑張っていきます。

今回はソフトウェアエンジニア目線でのチーム文化を取り上げて見ましたが、チームの品質管理部のメンバー目線での動き方が以下の記事で紹介されているので、こちらも合わせてぜひ読んでみてください。

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