はじめまして、ソントプです。
私は現在、品質管理部のテストエンジニア(TE)としてお届けチームに配属され、以降はQA業務に従事しています。
今回、初めてQA向け社外イベント:WACATE2023 冬(開催日:2023/12/23(土)、24(日))に参加してきましたので感想を交えながら主に
- 参加して得たもの
- 業務に活かせたこと、活かせそうなこと
について書いてみました。
- WACATEってそもそも何?
- 興味あるけど参加したことないな…
という方の参考にもなれば幸いです。
参加した経緯と動機
IT業界に飛び込んだのが8年前になるのですが、その頃からWACATEの名前自体は聞くことがありました。ただ当時の私は業界のいろはもよく分かっておらずひたすらテスト実行する毎日だったので、当然テスト設計をやれるほどのスキルもなかったですしむしろ「何それ?ウマイの??」状態でした。
その後、運良くテスト設計未経験でも入れる現場があり、業界に転職して2〜3年経ってようやくテスト設計するチャンスを得ます。その後もテスト設計者としていくつかの現場を渡り歩き、今に至ります。
テスト設計力に関して自己分析すると、ある程度の基礎は身についているもののテスト設計技法の使い分けや現場での適切な運用がまだまだできていない、というのが率直なところです。
なので遥か先にいるチームメンバーに少しでも追いつくためにも、テストエンジニアとして生き残っていくためにも、テスト設計力の向上は不可欠だと思いました。そこで手始めに自分が知っていて、かつ知っている人が運営サイドにいる社外イベントにとにかく飛び込んでみよう!というのがWACATE2023 冬に参加した動機になります。
そもそもWACATEとは?
そもそも「WACATE(ワカテ)」をご存知ない方向けにこちらも軽く紹介しておきます。
宿泊型(1泊2日)のワークショップで『Workshop for Accelerating CApable Testing Engineers』の頭文字をとって「WACATE」と呼ばれています。
WACATEでは35歳以下を「若手」と定義していますが36歳以上の若手じゃない人も参加可能となっています。よく「若手じゃないと参加できないの?」と間違えられがちみたいなのですがそんなことはなく、むしろ若手じゃない人も大歓迎!とのこと(by WACATE実行委員長)
WACATE2023 冬のプログラムはこちら↓
WACATE公式サイト_ホームはこちら↓
WACATEで得たもの
1. 実務に活かせる知見・経験が得られた
1 - 1. すぐに実務で活かせたこと
参加している時、ずっと考えていたことがあります。
それは「実務ですぐに活かせることってないかな?」です。
積極的にワークに取り組んでいても、それを実務に活かせるように持って帰らなければ参加した意味がありません。ワークしながら内容の理解にも努めながらメモも取りつつ、すぐに活かせることないかなー?と頭の片隅でずっと考えていました。
そしてやってきました2日目のこちらのセッション!
「テストの目的って何?私がテスト設計でやってしまった3つの失敗」
発表内容は登壇者の高橋さんの実際の失敗談3つをふりかえりつつ
- その都度何を考えていたのか
- どう乗り越えていったのか
- 最終的に高橋さんがたどり着いた「テストの目的の重要性」
についてお話ししてくださりました。
うっかりするとテストの目的を定めずにテスト設計をしたり、あるいは無意識にテストの目的に沿って取り組んでいて日頃意識していない方もいるのではないでしょうか?
私は両方やりがちなので改めて、テスト設計の成果物の中にテストの目的を盛り込むようにしました。テスト分析の段階でテストの目的をしっかり定義することで、その後のテスト設計の方向性がより定めやすくなります。
正直、テストの目的を明確に定めなくてもテスト業務が滞りなく進められるのであればそれでもいいのかもしれません。ただ個人的には、チーム単位で見た時に皆が同じ方向を向いて進んでいくためにもテストの目的は必要不可欠だと感じています。
1 - 2. これから実務で活かせそうなこと
「すぐに活かせること」と同様にずっと考えていたことがもう1つあります。
それは「すぐではなくても後々の実務で活かせそうなことはないかな?」です。
こちらも参加中はずっと頭の片隅においてました。正直言ってWACATEに参加していた2日間はずっと脳みそフル回転で大変だったのはいい思い出です。
そんな状態でやってきてくれました同じく2日目のこちらのセッション
「JSTQB FL 最後の幻のテスト技法「ユースケーステスト」を学ぶ」
セッション内容はこんな感じでした。
- ユースケーステストとはどんなものなのかの説明
- 提示された仕様をもとに実際にユースケーステストのワークに取り組む
- ワークの回答例や解説
個人的にはユースケーステストがどんなものなのかは以前から知ってはいましたし、なんならメンバーが成果物としてあげてきたものをリーダーという立場でレビューしたこともあったりします。ですが自分で使ったことはなかったので、今回ワークという形で実践し体験できたことで自分の中での解像度が爆上がりしました。
具体的にどこら辺の解像度が上がったのかと言いますと、一番はユースケーステストの作成方法が理解できたことです。
- ユースケース図
- ユースケース記述
- ユースケーステスト
この順番でそれぞれワークを体験したことで理解度が飛躍的に高まりましたし、自力での作成力も身についたと思います。
ただあくまでテスト技法の一つなのでテスト設計の度に使うわけではないですが、今後のテスト業務において必要になった時に役立つセッションだったと思っています。
2. 日々の業務をテスト理論の中で捉え直すことができ、理解が深まった
すでにやってることあったんだ!
WACATE2023 冬で一番印象に残っているセッションは
「テスト活動にまつわるお悩みを解消するカギはどこに?〜テストのモニタリングとコントロールに貢献できるテストエンジニアになろう」
です!!
このセッションではタイトルの通り、テストのモニタリングとコントロールについてグループワークを行いました。
セッション内容はこんな感じでした。
- まず実践(グループワーク)
- ふりかえり&共有で気付きを得る
- 登壇者の解説で学びを得る
このセッションを通じて
日々のテスト業務の中で何かしらの課題が出てきた時にそれらを解決すべく対策を打つ
…という、日頃から当たり前のようにやっていたことそのものがまさしく、テストのモニタリングとコントロールだった、ということに気付かせてもらいました。この「ハッとした気付き」が一番印象に残っている理由になります。(下手したら昨年一の驚きだったかもしれない)
「モニタリング」と「コントロール」という単語は意識せずとも日々の業務で
- 自分のタスクの進捗が遅れそうな時にどんな対策を打てば良いのだろう?
- 自分のタスクはどうやったら目的を達成できるだろう?
というところを意識しながらこれからも取り組んでいきたいと、改めて思いました。
3. 横のつながりが増えた
そこかしこで始まる名刺交換
WACATEは参加者同士の交流の場でもあります。
最初こそソワソワしていた感じもありましたが、最初に自己紹介、次にグループワークを経てすぐに打ち解けた後はみな積極的に交流を図っていました。気付けば私の名刺も17枚ほど減っており、よくもまぁこんなに交換できたなと自分で自分に感心してしまいました。
こうして「横」のつながりが増えたこともまた、WACATEに参加したことで得られた財産となっています。
まとめ
まずは、最後までお読みいただきありがとうございます。感謝です。
拙いながらも人生初ブログを書き上げられてまずは一安心しております。
WACATEは知ってても参加を迷ってる人にとって、一つの体験談として参考になるような、あるいは参加の後押しになるような内容になっていれば幸いです。
過去WACATEに参加した人にとっては、今回はこんなことやってたのね〜といった感想文のように見てもらえれば嬉しいです。
そしてWACATE同期(同じWACATE2023 冬参加者)から何かしら反応あればめちゃくちゃ喜びます!!!