10X プロダクトデザイナーの日比谷( @suuminbot )です。
10Xではしばらくプロダクトデザイナーの新規募集をクローズしていましたが、この度新たにプロダクトデザイナーを募集することになりました!
しばらく外部発信できていなかったこともあり、この記事では最近のStailer、そして10Xでのデザインの近況についてまとめようと思います。
TL;DR
- Stailerのプロダクト開発はフェーズが変わり、新たなイシューを探索できるようになった
- Stailerの「価値の源泉」の1つはやはりUXにある
- 実は新規プロダクトも複数開発している
- デザイナーの専門性を持って「良いUX」を作るためのプロセスをリードする方を募集する
- 少しでも興味がある・もっと詳細を知りたい方はカジュアル面談しましょう!
…ということで興味がある方はぜひこのあともご覧ください!
国内13社で導入され、全国のネットスーパー・ネットドラッグストアの運営やお買い物を支えるサービスに
2024年11月現在、Stailerは国内13社のスーパー・ドラッグストアで導入され、全国各地のネットスーパー・ネットドラッグストアの運営やお買い物を支えるサービスとなっています。
プロダクト開発としてはネットスーパーの運営に必須な機能の拡充を進めるフェーズは概ね一段落し、2023年後半から2024年は保守性・運営自律性の向上に取り組んでいました。近頃その取り組みの成果が上がりつつあり、最近はプラットフォーム化や推薦といった次なる攻めのイシューにも取り組んでいます。
ありがたいことにネットスーパーアプリを使うお客様からのAppStoreでのレビュー評価も高い水準にあり、Stailerを選定してくださった企業でも「UXの良さ」を評価のポイントとして挙げていただきます。10Xとしてもこの「UXの良さ」を我々の事業の競争力の源泉の1つとして捉えています。
10Xでの「良いUX」を作るプロセスとは?
ダブルダイヤモンドをベースに大きく2つに捉えています。
- 正しい問題を見つける
- ユーザーやジョブを深く理解し、ユーザーの抱える課題を明らかにすること
- ユーザーフローの洗い出しや要件定義を行い、必要な要件を明らかにすること
- 正しい解決を実現する
- 業務上のゴールと照らし合わせつつソリューションを検討し、プロトタイピングによってその有効性を検証すること
- 解決案の実装に向けて細かいユースケースを整理し、マクロな視点(ユーザーフローの全体像)を持った上でミクロのデザインまで行き届いたUIを実現すること
10XのプロダクトデザイナーはPdMやSWEと協業しつつこのプロセスに参加し、最終的なUXを担保するというミッションを担っています。
10Xでのプロダクトデザインの面白さ
生活者を支える事業であり、自分の生活にも直結する
ネットスーパーは市井の人々のお買い物の手段となるサービスです。プロダクトの改善活動に対する感謝の声(やフィードバック)が届くと率直にやりがいを感じます。
toBもtoCも、Webもモバイルも
BtoBtoCかつプラットフォーム型のサービスであるということはStailerをデザインする上での大きな特徴です。 どちらも異なった難しさがあり、デザイナーは事業のイシューに合わせてどちらも対応することになるので幅広いデザイン経験を獲得することが可能です。
【取り組む範囲ごとに重要視されることの一例】
- toB向けのデザイン
- 業務フローの深い理解や整理
- 取り扱う領域の概念整理とUI設計への反映
- 本実装に入る前のプロトタイピング
- toC向けのデザイン
- ABテストを活用した素早いプロダクト開発サイクルを回すこと
- 効率よいと楽しいを両立するお買い物体験を実現するUIデザイン
複数プロダクト立ち上げのフェーズという貴重な機会
また、現在Stailerとは別に新規事業として新しいプロダクト開発も行っているため、新規事業の立ち上げを真横で見ることが可能です。
私はまさに現在新規事業のプロダクト開発を担当していますが、
- 全く新しい領域の業務理解
- CEO(yamotty-san)と密接にコミュニケーションを取りつつソリューション検討・プロトタイプ作成
- 具体のUI制作
- デザインシステム立ち上げ、フロントエンド実装
…と、0-1フェーズのプロダクト開発はとにかく忙しいものの、CEOと初期的なプロダクトのソリューションやUXのミソを議論し、スピーディーに開発を進め、提案に持っていってもらいフィードバックを得る、というプロセスに関われることはとても刺激的です。
職種混合のチームの一員となって開発する
自らの裁量を持ってゴリゴリデザインを進めていくことも楽しいのですが、社内には様々なスキルセット・経験・知見を持った方がたくさんいて、そんな方々と協業したり、横目で他の方々の成果を眺めるのがとても学び深く、楽しいです。
同時に、デザインという専門性を持った人間は現在かなり限られているためとても頼りにされている・尊重されていると感じており、ほどほどにプレッシャーは感じていますが、精一杯自分もバリューを発揮したいなーと思える環境です。
今回募集するポジションでご入社いただいた方と一緒に取り組んでいきたいこと
2024年11月現在の状況では、新規事業・Stailer事業どちらもご担当いただく可能性が高いです。
どちらにせよまず最初に取り組んでいただきたいことは、前述のデザインプロセスの後半「2. 正しい解決を実現する」をデザインの専門性を持ってリードすることです。
ユーザーの課題を解決するために必要なUIは何だろう、このUIは果たして本当に機能するだろうか、様々な状態に答えわかりやすいUIを実現するためにはどうしたらいいのか…などなど、最終的に良いUXを提供するには、インタラクション・ビジュアルデザインの観点を持ってデザインをすることがとても重要です。
もちろんチームにはプロダクトマネージャーやSWEがいますし、上司となるデザイナー(私)もサポートしますが、ぜひ過去のご経験や専門性を発揮し、任された領域のデザインをリードしていただきたいと考えています。
また、このUIデザインの具体化の部分はスキルとして掘っていけることも多々あると思います。(ビジュアルデザイン、プロトタイピング、インタラクション…etc)こういった業務を通してデザイナーとしての専門性を高めていく機会にしてもらいたいです。もちろん、デザインプロセスの前半であるDiscover,Define領域に染み出していく機会も多々あります。
逆に、今はこんなことを期待しないでほしい
良いことばっかり書いてきましたが、10Xはスタートアップであり、デザイナーの組織としても小さく大手企業に比べると無いものも多々あります。
- 手厚い研修はない
- Stailerの事業やプロダクト仕様に関する研修はあるものの必要最低限です。ドキュメント文化が強く過去のアセットはたくさんあるので自ら必要なものをどんどんインプットしたり、臆せず自ら質問できる行動力が重要です。また、打席にたくさん立つ中で失敗を糧に経験を積んでいく必要があります。「Nice Try!」を相互に言い合っていきたいです。
- 週2日は東京のオフィスに出社
- コミュニケーションの流量が重要であるため、今回のポジションでご入社いただく場合、原則週2日は東京のオフィスに出社いただきます。(私も週2日は出社します。)
- トレードオフを飲むことも多々ある
- 技術的な制約や事業、スピードとのトレードオフでデザイン的な最適案を実現できないことがあります。(これはどこも多かれ少なかれそうだと思うのですが…!)状況次第でベストを実現できないことはあれど、常にデザイナー視点で最も良いものを実現しようとすること、何が今最適なのかをチームに説明し議論する姿勢はとても重要です。
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございます!記事では伝えられないことも多々あるので、もし少しでも興味を持ってくださった方や詳細を聞きたい、という方はぜひカジュアル面談をしましょう。
YOUTRUSTもしくはXのDMからお気軽にお声がけください!☺️