10XはISUCON12のスポンサーをしました

こんにちは。 Software Engineerのsota1235です。

この夏、パフォーマンスチューニングに思いを馳せるエンジニア達を熱狂させる素晴らしいイベントISUCON12が開催されました。

10Xは、このISUCON12をスポンサーとして協賛しました。

今回は10XがなぜISUCONをスポンサーしたのか、という真面目な話から弊社より参加したチームがいかに砕け散ったのかまで総括してお伝えできればと思います。

なぜISUCONをスポンサーしたのか

理由は2つあります。

1. 10Xの提供するStailerのスケールが10xしつつあるから

Stailerは契約企業(パートナー)にECサイト・アプリケーションを垂直立ち上げするのに必要なすべてのシステムを提供するサービスです。

このサービスが0 → 1のサービス立ち上げ期から1 → 100のサービス成長期へと差し掛かり、エンジニアリングチームがケアすべき要素としてスケーラビリティの割合が大きくなってきました。

実際に提供するアプリを立ち上げるとわかりますが、Stailerはパートナーごとに店舗という概念が存在し、お客さまはこの店舗に注文をすることになります。

そのため、スケールの仕方としては(パートナー数)×(パートナーごとの店舗数)×(店舗ごとのお客さまの数)となります。

お客さま → 利用する店舗 → 属するパートナー

現在、Stailerはこの変数のうちパートナー数、店舗数が拡大し続けています。 また、今後もこのペースは加速し続けます。

エンジニアリングチームはそれを踏まえながらスケーラブルなシステムを構築していくことが求められます。

また、Stailerはトラフィックだけでなくデータに関してもスケーラビリティを求められるシステムです。

Stailerが提供する商品は従来のECサイトの商品に合わせて、日々在庫が入れ替わるような生鮮食品も合わせて提供する必要があります(その性質から私たちはStailerをECサービスでなく、e-Groceryサービスと呼んでいます)。

具体的にはパートナーごとではなく店舗ごとにN万件オーダーの商品や在庫データを高頻度に更新し続ける必要があります。

2. 成長過程の立場の企業としてコミュニティを応援したいから

10Xはありがたいことに今年で5歳となり、組織、サービス共に成長し続けています。

私たちのような企業がここまで成長してこれたのは10Xメンバーの努力の賜物です。そしてそれを支えているのは優秀なメンバーの誕生に寄与するイベントやコミュニティの存在と先人達が残したOSS等の資産のおかげです。

その信念のもと、10XはISUCONに限らずさまざまなイベント、コミュニティの支援を推奨しています。

社内のスポンサーシップに関するガイドラインより引用

ISUCONというイベントに関しては私個人もISUCON6の頃から参加させてもらったり、運営として関わった経験があります。その過程で多くのことを学ばせてもらったり優秀なソフトウェアエンジニアとの交流をもつきっかけとなりました。

今年は大人の事情で実現が叶いませんでしたが、来年以降もISUCONが開催されるのであればスポンサーとしての支援だけでなく、Dart実装の提供をしたり社内からの参加チーム数を増やしてよりイベントを盛り上げられたらと思っています。

ISUCONありがとう

つらつらと書いてきましたが10Xの会社としてコミュニティ・イベントに還元していこうというスタンスとISUCONのもたらす価値の大きさにわかりやすい形で支援するチャンスがスポンサーという形で現れたので迷わずスポンサーした、というのが個人的な想いであります

私たちの想いや参加者への応援メッセージ、という形でも掲載したので興味があればぜひご覧ください。力作なのでぜひ読んで欲しいです。

isucon.net

参加者としても楽しんだISUCON12

そんな感じで会社としてスポンサーしたISUCON12ですが、参加者としても楽しませてもらいました。

今年は1チーム、社内から参加しました。チーム名は「Dartでダーッとパフォーマンス10X」、チーム構成は3人で2人がISUCON経験者、1人は初挑戦という構成でした。

結果は…

最後の最後に突っ込んだベンチマークがfailしており0点finishとなりました…。

3000点台を17時ごろまで彷徨ったのち、ranking APIのN+1を解消して6000点台に突入。その後ギリギリまで粘って脱SQLite + 大きめの改善を反映しようと思ったが反映できず敗北しました。

ちなみに最後に0点だったのは終了2分前にサービスが動かなくなってしまったため、直接SSHログインしてコードを書き換え → 再起動を声出し確認しながら行ったのが原因だと思います。人間の作業はやはり信頼できないので自動化は正義ですね…。

予選から日にちも経っており問題については語り尽くされてるので詳しい取り組みは割愛しますが、何年経っても初心に帰れるISUCONが好きです。来年もっと強くなって本戦に10Xの名前を轟かせようと思います。

挑戦の記録は下記Repositoriyに残しています。

github.com

最後に

今回のスポンサーをきっかけに10Xを紹介するCMを作成しました。このCMの作成には社内のPRやデザイナー、HRチームに協力してもらい素晴らしいクオリティに仕上がりました。

30秒で見られるのでこの動画を見て、後にこのブログを拡散してくれると嬉しいです。

www.youtube.com

また、本戦参加者の皆さまにはノベルティも配布しました。ぜひこの靴下を履いて各位が立ち向かうシステムのパフォーマンスを10xさせてください。

また、10Xでは成長し続ける事業・サービスを支えるシステムを作る仲間を探しています!

open.talentio.com

open.talentio.com

まずは話だけ聞きたい、という方は下記からカジュアル面談にどうぞ!

meety.net